解説・ストーリー
「戦火の勇気」は、1996年に公開されたエドワード・ズウィック監督の重厚な戦争ドラマです。この映画は、メグ・ライアン演じるカレン・エマ・ウォールデン大尉の名誉勲章受章資格を調査する任務を負ったデンゼル・ワシントン演じるナサニエル・サーリング中佐の物語を描いている。
サーリングはかつて戦車部隊の部隊長であったが、クェート領内での戦闘で誤って味方の戦車に発射命令を出し、同仕打ちをさせてしまう。湾岸戦争後には、名誉勲章授与の事務職に配置転換され悶々とした日々を過ごしていた。
物語は、湾岸戦争中のフラッシュバックとインタビューを通じて展開します。サーリングは、同士討ちによる部下の事故死に悩まされている中、ウォールデンの行動の背後にある真実を明らかにしようと調査を進めている。初の女性戦闘パイロットであるウォールデンは、敵陣後方での救出任務中に乗組員を救うために英雄的に命を犠牲にしたと言われている。
サーリングは捜査を深く掘り下げるにつれ、ウォールデンの英雄的な行為に関する公式説明に疑問を投げかける矛盾する証言や証拠を発見する。彼は、女性の地位向上と勝利の象徴として名誉ある名誉勲章をウォールデンに授与しようとする高位将校の思惑にも直面している。
サーリングは自身の悪霊や急増するアルコール依存症と闘いながら、ウォールデンに従軍した仲間の兵士に調査を続ける。彼は、救助活動中に起きた同士討ち事件の存在など、厄介な秘密を明らかにする。この暴露は軍の評判を傷つける恐れがあり、戦争の厳しい現実を暴露する。
サーリングは上官や政治的課題と戦う中で、戦死した兵士の記憶に敬意を表し、名誉勲章の完全性を維持しながら真実を明らかにする決意を固める。そうすることで、彼は自分の間違いの結果を受け止め、銃撃の下での勇気の難しさを伝える…。
「戦火の勇気」は、個人と戦士を統治する組織に対する戦争の壊滅的な影響を描いています。この映画は、軍の力学への闘争を描き出しています。デンゼル・ワシントンやメグ・ライアンなど、豪華キャストの力強い演技が光る「戦火の勇気」は、誠実さとは何か、逆境に直面して真実に立ち向かう勇気とは何かについてを描き出す傑作映画です。
観客レビュー
「戦火の勇気」は、戦争映画ですが中身は心揺さぶる人間ドラマです。デンゼル・ワシントンをはじめとしたキャストの演技は格別でです!戦争映画ファン以外の方にも見てほしい作品です。
メグ・ライアンやデンゼル・ワシントンなどさすが実力派と唸らせる映画です。戦争における道徳とは何か考えさせられました。濃厚な瞬間が詰まった映画です。
戦争の暗い真実を深く掘り下げた人間ドラマであり、社会背景を描いた映画です。デンゼル・ワシントンは迫真の演技で主人公の感情がよく伝わってきます。戦争映画ファンにとって必見の作品となっています。
スタッフ・キャスト
監督:エドワード・ズウィック
脚本:パトリック・シーン・ダンカン
製作:ジョン・デイヴィス、デヴィッド・T・フレンドリー、ジョセフ・M・シンガー
製作総指揮:ジョセフ・M・カラッシオ、デブラ・マーティン・チェイス
撮影:ロジャー・ディーキンス
編集:スティーブン・ローゼンブラム
美術:ジョン・グレイスラーム
音楽:ジェームス・ホーナー
キャスト:
ナサニエル・サーリング中佐:デンゼル・ワシントン
カレン・エマ・ウォールデン・大尉:メグ・ライアン
ジョン・モンフリーズ軍曹:ルー・ダイアモンド・フィリップス
ハーシュバーグ将軍:マイケル・モリアーティ
スペシャリスト・イラリオ:マット・デイモン
ブルーノ:ブロンソン・ピンチョット
トニー・ガートナー:スコット・グレン
パテラ:ショーン・アスティン
ラディ:ティム・ギニー
メレディス・サーリング:レジーナ・テイラー
リー・ボイヤー大尉:ゼリコ・イヴァネク
トンプソン:ショーン・パトリック・トーマス
ジョエル・ギデオン軍曹:アーマンド・ダリウス
「ゴッドファーザー」ペリー将軍:ケン・ジェンキンス
映画評論家・メディア評
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