蒲田行進曲(Fall Guy 1982 日本)

1980年代
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解説・ストーリー

東京京都撮影所は5年に1度の大作「新撰組」の撮影に沸いていた。何といってもそのウリは、撮影所自慢の高さ十数メートルの樫の木の大階段からの「階段落ち」。落とされた役者は決してただではすまない。軽くて半身不随、重ければ死亡という多大なリスクが付きまとう。大部屋役者達が、大きなリスクと引き換えに1日だけスターになれるのが、この映画の見どころだ。

今回の主役を張るのは倉岡銀四郎だった。彼には、自分を「銀ちゃん」と呼んで慕うヤスという大部屋役者がいた。スターと大部屋というアンバランスな関係だ。銀四郎の元恋人で売れなくなった女優・小夏を、彼は出世のためにヤスに押し付けたのだ。しかも、銀四郎の子を身ごもっていたのだ。

ヤスは妻の腹の中にいるのが自らの子ではないと知りながら、大部屋として危険な役をこなしてお産の費用を出そうとする。小夏の心は、子供の父親として頑張るヤスへと次第に移って行く。が、そこに、小夏が大事な女性だと気づいた銀四郎が戻ってくる。

つかこうへいが映画向けに自ら脚色し直し、深作欣二がメガホンを取った「蒲田行進曲」は、空前の大ヒットとなりました。平田満と風間杜夫にとっても出世作となり、その後の俳優人生に大きな影響を及ぼしました。

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観客レビュー

⭐⭐⭐⭐⭐️
「「蒲田行進曲」は、映画撮影を舞台としながらも日本の下町の温かさと人間ドラマを描いた名作。松坂慶子と平田満の演技に心打たれ、笑いと感動が交差する作品。」
⭐⭐⭐⭐⭐️
「深作欣二監督の手腕が光る。映画撮影の日常が生き生きと描かれ、ヤスの成長が胸に染みる。ホッとする作品で何度も見たくなります。」
⭐⭐⭐⭐️
「「蒲田行進曲」は、日本の人間ドラマの真髄を見せてくれる。松坂慶子の魅力と蒲田撮影所の風景が印象的。心温まるストーリーに満足。」

スタッフ・キャスト

監督:深作欣二
脚本:つかこうへい
音楽:甲斐正人
撮影:北坂清
編集:市田勇

ヤス:平田満
小夏:松坂慶子
銀四郎:風間杜夫
朋子:高見知佳
橘:原田大二郎
監督:蟹江敬三
トクさん:岡本麗
千葉真一:千葉真一
真田広之:真田広之
志穂美悦子:志穂美悦子

映画評論家・メディア評

「深作欣二監督の『蒲田行進曲』は、ブラックユーモアと痛切なドラマが見事に融合している。素晴らしい演技と深作監督の絶妙な演出により、日本映画必見の作品となっている。」
「『蒲田行進曲』は、職場の力関係を深く感動的に探求したものである。深作欣二監督の演出は抑制されているが力強く、松坂慶子、平田満、風間杜夫は素晴らしい演技を見せている。深遠で感動的な映画。」
「深作欣二監督は『蒲田行進曲』で悲しみと仲間の絆を激しく、時に優しく描いている。 この映画の人間模様は日本映画の真髄であり、その感情的な深みと美しい映画撮影により、観賞後は大きな感動に包まれます。」

受賞歴

第6回日本アカデミー賞(1983)
作品賞
監督賞:深作欣二
脚本賞:つかこうへい
主演男優賞:平田満
主演女優賞:松坂慶子
助演男優賞:風間杜夫
音楽賞:甲斐正人
新人俳優賞:平田満(ノミネート)

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