解説・ストーリー
ロバート・ゼメキス監督と主演トム・ハンクスのコンビで、あまりにも有名な「フォレスト・ガンプ」は、1994年に公開された。アカデミー賞は13部門ノミネートで6部門受賞という快挙。トム・ハンクスにとっては、前年の「フィラデルフィア」に続き2年連続オスカー受賞という快挙でもありました。
物語は、トム・ハンクスが演じるフォレスト・ガンプという名の素朴だが心優しい男の人生を描きます。IQが平均より低いフォレストを、母親は他の子達と区別することなく女手一つで育てる。フォレストは背骨も歪んでいて器具をつけないと歩くこともままならない。
フォレストにハンデがあっても、母親は普通の子と同じ公立校に通わせたく何とか入学をとりつける。そんな母親は民宿を営んでおり、若き日のエルビス・プレスリーも利用し、フォレストの足器具の動きから独自のダンスを思いつく。
スクールバスで誰もフォレストに席を譲ってくれないが、ロビン・ライト演じるジェニーだけは譲ってくれる。彼らの絆は年月が経つにつれて強まっていく。ジェニーはというと、母親が他界後父子家庭で育つが、酒癖の悪い父親から虐待を受けていた。やがて父親は性的虐待で捕まり、ジェニーはフォレストの家の近くにある祖母の元へに引っ越してくる。
高校に進学しても、相変わらずいじめに遭っていたフォレストだが、ランニングに並外れた才能があり、大学の奨学金を獲得し、ベア・ブライアントコーチの下、アラバマ大学フットボールチームのスターアスリートとなる。全米代表チームにまで駆け上がり、ケネディ大統領との接見も体験する。
大学卒業後、陸軍に入隊してベトナムに送られ、そこで仲間を救い名誉勲章を授与される。米国に帰国したフォレストは、ベトナムで悲劇的に亡くなった友人のババ・ブルー（ミケルティ・ウィリアムソン）と約束したエビ漁事業を始めるなど、数々の浮き沈みに直面していく…。
この映画は、フォレストの終始純粋な心を描き切っています。彼の率直な人生の旅は、人間そのものを深く考えさせてくれる。世界中の観客に愛される映画の傑作として決して色褪せることはないでしょう。
観客レビュー
「フォレスト・ガンプ」は、トム・ハンクスの語り継がれる演技と、あまりにも感動的なストーリーに涙が溢れます。今後も名作映画として挙げられ続けるのは間違いありません！
「主演のトム・ハンクス、監督のロバート・ゼメキスもこの作品が間違いなく代表作品でしょう！あまりに深い物語で難しい役をトム・ハンクスは見事に演じ切りました！」
「フォレスト・ガンプ」は傑作です。 ストーリーテリング、ユーモア、そして卓越した演技がこの作品を宝石にしています。 トム・ハンクスの演技は賞に値する！
スタッフ・キャスト
監督：ロバート・ゼメキス
脚本：エリック・ロス
原作：ウィンストン・グルーム
製作：ウェンディ・フィネルマン、スティーブ・スターキー、スティーブ・ティッシュ
撮影：ドン・バージェス
編集：アーサー・シュミット
音楽：アラン・シルベストリ
美術：リック・カーター
衣装：ジョアンナ・ジョンストン
キャスト：
フォレスト・ガンプ：トム・ハンクス
ジェニー・カラン：ロビン・ライト
ダン・テイラー中尉：ゲイリー・シニーズ
ミセス・ガンプ：サリー・フィールド
ババ・ブルー：ミケルティ・ウィリアムソン
フォレスト・ガンプJr：ハーレイ・ジョエル・オスメント
フォレスト・ガンプ（子供時代）：マイケル・コナー・ハンフリーズ
ジェニー・カラン（子供時代）：ハンナ・R・ホール
ドロシー・ハリス：シオバン・ファロン・ホーガン
訓練軍曹：アフェモ・オミラミ
エルヴィス・プレスリー：ピーター・ドブソン
バーバー：ジョージ・ケリー
ハンコック校長：サム・アンダーソン
ルイーズ：マーゴ・ムーラー
ディック・カベット（本人）：ディック・カベット
ウェスリー：ジェフリー・ブレイク
ブラックパンサー：ケビン・ディビス
映画評論家・メディア評
受賞歴
第67回アカデミー賞（1995）
作品賞
監督賞：ロバート・ゼメキス
主演男優賞：トム・ハンクス
脚色賞：エリック・ロス
編集賞：アーサー・シュミット
視覚効果賞
助演男優賞：ゲイリー・シニーズ（ノミネート）
撮影賞：ドン・バージェス（ノミネート）
作曲賞：アラン・シルベストリ（ノミネート）
美術賞：（ノミネート）
音響賞：（ノミネート）
音響効果編集賞：（ノミネート）
メイクアップ賞：（ノミネート）
第52回ゴールデングローブ賞（1995）
最優秀作品賞（ドラマ）
最優秀主演男優賞（ドラマ）：トム・ハンクス
最優秀監督賞：ロバート・ゼメキス
最優秀助演男優賞：ゲイリー・シニーズ（ノミネート）
最優秀助演女優賞：ロビン・ライト（ノミネート）
最優秀脚本賞：エリック・ロス（ノミネート）
最優秀作曲賞：アラン・シルベストリ（ノミネート）
第19回日本アカデミー賞（1996）
外国作品賞：（ノミネート）
コメント