フルメタル・ジャケット(Full Metal Jacket 1987 アメリカ/イギリス)

1980年代
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解説・ストーリー

『フルメタル・ジャケット』(1987年公開)は、スタンリー・キューブリック監督による戦争映画。 この映画は2つの異なるパートに分かれており、ベトナム戦争の残酷な現実と軍事訓練の風景を描写し、非人間的な現実を示しています。

映画の前半は、妥協を許さず暴言を吐く訓練教官のハートマン軍曹が率いる海兵隊の若い新兵たちがパリス島で厳しい基礎訓練を受ける様子を描いている。 新兵たちは、個性を剥奪し、屈強な兵士に仕立て上げることを目的に、肉体的にも心理的にも試練に耐える。

映画の後半はベトナムで行われ、生き残った新兵たちは戦争の恐怖に巻き込まれます。 焦点は、元新兵で現在は軍事ジャーナリストとして働いているプライベート・ジョーカーに移ります。 この映画は彼の経験を通じて、敵対的で混沌とした環境で兵士に与えられた道徳的葛藤と精神的負担を探求しています。

戦争が進むにつれ、登場人物たちは自分自身の人間性と格闘し、生き残ることと自我を維持することの間の紙一重を生き抜くことになる。 キューブリックの独特のビジュアルスタイルと細部への細心の注意は、戦争の本質的な性質を描写し、兵士たちを取り巻く荒廃と無意味さを映し出しています。

「フルメタル・ジャケット」は、非人間化、人間精神の二面性、紛争が個人に与える影響などのテーマを考察しながら、戦争の本質について痛烈な解説をしています。 この映画は、戦争が兵士に与える心理的影響を捉えており、軍事訓練や戦闘に内在する暴力や非人間的な側面について疑問を投げかけています。

『フルメタル・ジャケット』は、その強力なストーリーと印象的な映像を通じて、ベトナム戦争の痛ましい悲惨さを伝え、観客に紛争の人的代償と極限状況における人間の経験の複雑さについて深く考えさせます。

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観客レビュー

★★★★★
「フルメタル・ジャケット」は、戦争の恐怖を生々しく、悪びれることなく描いています。 キューブリックの演出とビジュアル、キャストの演技は忘れられず、永続的に影響を与える作品です。
★★★★★
「フルメタル・ジャケット」は、戦争の混乱の中での人間の精神を魅力的に探求した作品です。 この映画の強烈さは、素晴らしい演出と演技によって、時代を超えた名作となっています。
★★★★☆
『フルメタル・ジャケット』は戦争の残酷さを擬似体験させてくれます。 前半は特に力強いが、後半は迫力よりも感慨深いです。 全体として考えさせられる映画です。

スタッフ・キャスト

監督:スタンリー・キューブリック
脚本:スタンリー・キューブリック、マイケル・ハー、グスタフ・ハスフォード

キャスト:

プライベート・ジョーカー:マシュー・モディーン
動物の母親:アダム・ボールドウィン
パイル二等兵:ヴィンセント・ドノフリオ
ハートマン砲兵軍曹:R・リー・アーメイ
エイトボール:ドリアン・ヘアウッド
カウボーイ二等兵:アーリス・ハワード
ラフターマン:ケビン・メジャー・ハワード
タッチダウン中尉:エド・オロス
ロックハート中尉:ジョン・テリー
クレイジー・アール:キーロン・ジェキーニス
マーチ中尉:ブルース・ボア
クリーブス中尉:イアン・タイラー

映画評論家・メディア評

キューブリックの「フルメタル・ジャケット」は、戦争映画製作の傑作です。 戦闘による非人間的な影響をひるむことなく描いたその描写は、魅力的であると同時に不安も強烈に記憶に残すでしょう。
「フルメタル・ジャケット」は映画の傑作です。 キューブリックの並外れた演出により、心に残る忘れられない映画になります。 まさに戦争映画の傑作と言えるでしょう。
キューブリックの「フルメタル・ジャケット」は、戦争中の人間の精神を暗く直感的に描いた作品です。 物語の一貫性には欠けていますが、生の激しさとビジュアル的な輝きが永続的なインパクトを残します。

受賞歴

第60回アカデミー賞(1988)
脚色賞:スタンリー・キューブリック、マイケル・ハー、グスタフ・ハスフォード(ノミネート)

第45回ゴールデングローブ賞(1988)
最優秀助演男優賞:R・リー・アーメイ(ノミネート)

第12回日本アカデミー賞(1989)
外国作品賞:(ノミネート)

コメント

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