解説・ストーリー
東宝創立30周年記念作品として、キングコングのRKO社とライセンス契約を結び実現した「キングコング対ゴジラ」。東宝を代表する本多猪四郎監督と田中友幸製作で、特撮の円谷英二とのコンビで完成させた。日本国内では1,000万人以上動員の記録的ヒットを飛ばしたが、映画自体の評価は軒並み高くはなかった。
※記念すべきシリーズ第一作「ゴジラ」はこちらです
※庵野監督による「シン・ゴジラ」はこちらです
※「キングコング」の第一作はこちらです
※ハリウッド版「GODZILLA ゴジラ」はこちらです
物語は、野心的な製薬会社パシフィック・ファーマシューティカルズが自社製作のテレビ番組での視聴率を稼ぐために、伝説の魔人が姿を現したという噂のファロ島へスタッフを派遣することからはじまる。そこで思いがけず怪物キングコングと遭遇することになる。
一方、北極海では再びゴジラが眠りから目覚め、帰巣本能により日本へ向かう。パシフィック・ファーマシューティカルズは、キングコングとゴジラの巨大な対決を企画し、テレビネットワークと契約を結ぶ。チームはファロ島へ向かい、そこでこの巨大なコングを鎮静させて日本へ輸送する。
この2体の怪獣による究極の激突が日本を舞台に起こり、都市が彼らの壮大な対決の戦場となります。建物は崩壊し、大混乱が起こり、キングコングとゴジラが覇権を巡って熾烈な戦いを繰り広げる。この戦いはゴジラの放射能の火炎によりコングは撤退することとなる。
この戦いの最中、自衛隊がゴジラの苦手な電流を用いたことにより、コングは新たな武器を手に入れることになる。富士山麓に舞台を移し再び戦うキングコングとゴジラ。両雄の激しい戦いは、揉み合ったまま海中に転落することになる…。
1962年の「キングコング対ゴジラ」では、日米の2体の伝説の生き物が世界を揺るがす壮大な戦いで激突します。これは、当時プロレス界で「ルーテーズ対力道山」が実現したことから、国内の日米対決人気の高まりもあって企画されたといわれています。
観客レビュー
「当時の日米夢の怪獣対決!キングコングとゴジラの戦いは壮大でスリリング。ゴジラファンには必見の作品。」
「特殊効果は当時もそれほど驚きがなかったようだが、『キングコング対ゴジラ』というマッチアップが魅力。楽しいモンスター映画といった感じ。ゴジラファンは見る価値があります。」
「日米象徴的なモンスターの衝突にはもっと期待していました。ストーリーは薄く感じられ、登場人物の魅力も引き出していません。全体的に残念でした。」
スタッフ・キャスト
監督:本多猪四郎
特技監督:円谷英二
脚本:関沢新一
製作:田中友幸
音楽:伊福部昭
撮影:小泉一
編集:兼子玲子
美術:北猛夫、安部輝明
音響効果:西本定正
キャスト:
多湖部長:有島一郎
桜井修:高島忠夫
桜井ふみ子:浜美枝
古江金次郎:藤木悠
藤田一雄:佐原健二
重沢博士:平田昭彦
東部方面隊総監:田崎潤
たみ江:若林映子
酋長:小杉義男
ゴジラ:中島春雄(スーツアクター)
キングコング:広瀬正一(スーツアクター)
コメント