解説・ストーリー
監督のデイミアン・チャゼルが、前作「セッション」をヒットさせた実績から製作されることになったミュージカル作品「ラ・ラ・ランド」。今回も製作予算3,000万ドルでしたが、興行収入4億4,600万ドルを記録した大ヒット作。映画批評も素晴らしく、アカデミー賞では史上最多タイの14部門でノミネートされ6部門でオスカーを獲得しました。
作品は魅惑的なロマンチックなミュージカルであり、主人公二人が厳しい現実のなか、夢を追い求める爽快な努力を讃えた物語です。また「セッション」で、アカデミー最優秀助演男優賞を受賞したJ・K・シモンズも参加しています。
現代のロサンゼルスを舞台にしたこの映画は、高速道路の渋滞からはじまります。後続車に煽られて車から飛び出したオーディションに落ち続けているミア(エマ・ストーン)が、売れないジャズピアニストのセバスチャン(ライアン・ゴズリング)と口論する。
オーディションを受け続けるミアは、ワーナーブラザーズにあるカフェで店員として働いている。一方ジャズピアニストのセバスチャンは、薄汚いバーで働きながら暮らしているが、働いている店がジャズを諦めることを決め自分の店を持ちたいという夢を持っている。
またしてもオーディションに落ちたミアは、人脈を拡げる目的で友人とクリスマスパーティに参加する。しかし、思うようにいかず車もレッカーされるというおまけ付きだ。傷心のミアが帰路に着く途中聞こえてきたジャズに誘われてバーに立ち寄る。バーではセバスチャンが演奏していたが、店からリクエストではない曲を弾いたことで解雇され、ミアを邪険に扱って出ていく。
こうして彼らの夢への道を交差していき、いつしか夢を達成するためにお互いを鼓舞し、励まし合いながら、めまぐるしいロマンスに落ちます。彼らが深く恋に落ちるにつれて、彼らの野心も実現し始めますが…。
美しいミュージカルナンバー、見事な脚本、そして心のこもった演技を繊細に織り交ぜた「ラ・ラ・ランド」は、世界中で絶賛された2016年を代表する作品です。デイミアン・チャゼル監督のこの映画は、スターであっても夢実現までには並外れた努力と、時には代償も伴うということも痛切に教えてくれます。
観客レビュー
「『ラ・ラ・ランド』は素晴らしい傑作です。エマ・ストーンとライアン・ゴズリングの相性はバッチリでした!音楽は美しく、クライマックスではストーリーに涙を流しました。」
「古いハリウッドと新しいハリウッドが融合したような作品です。鮮やかな舞台撮影と音楽、そして俳優たちの素晴らしい演技はしばらく忘れられません。結末はほろ苦いと思いましたが、一層物語に深みを与えてくれました。」
「素晴らしい映像と音楽!ストーリーはハッピーエンドではなく切ない物語でした。ゴズリングとストーンの演技は引き込まれました。この映画でミュージカル作品の楽しさを覚えました。」
スタッフ・キャスト
監督:デイミアン・チャゼル
脚本:デイミアン・チャゼル
製作:フレッド・バーガー、ジョーダン・ホロウィッツ、
ゲイリー・ギルバート、マーク・ブラッド
製作総指揮:モリー・スミス、トレント・マッキンビル、サッド・ラッキンビル
撮影:ライナス・サンドグレン
音楽:ジャスティン・ハーウィッツ
振付:マンディ・ムーア
衣装:メアリー・ゾフレズ
プロダクションデザイナー:デヴィッド・ワスコ
編集:トム・クロス
サウンドデザイナー:リー・アイリン
キャスト:
セバスチャン・ワイルダー:ライアン・ゴズリング
ミア・ドーラン:エマ・ストーン
トレイシー:キャリー・ヘルナンデス
アレクシス:ジェシカ・ローゼンバーグ
ケイトリン:ソノヤ・ミズノ
キース:ジョン・レジェンド
ローラ・ワイルダー:ローズマリー・デウィット
グレッグ:フィン・ウィットロック
ビル:J・K・シモンズ
ジョシュ:ジョシュ・ペンス
映画評論家・メディア評
受賞歴
第89回アカデミー賞(2017)
監督賞:デイミアン・チャゼル
主演女優賞:エマ・ストーン
撮影賞:リヌス・サンドグレン
作曲賞:ジャスティン・ハーウィッツ
美術賞
主題歌賞
作品賞(ノミネート)
主演男優賞:ライアン・ゴズリング(ノミネート)
脚本賞:デイミアン・チャゼル(ノミネート)
編集賞:トム・クロス(ノミネート)
衣装デザイン賞:メアリー・ゾフレズ(ノミネート)
音響編集賞(ノミネート)
録音賞(ノミネート)
第74回ゴールデングローブ賞(2017)
最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル)
最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル):ライアン・ゴズリング
最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル):エマ・ストーン
最優秀監督賞:デイミアン・チャゼル
最優秀脚本賞:デイミアン・チャゼル
最優秀作曲賞:ジャスティン・ハーウィッツ
最優秀主題歌賞
第73回ベネチア国際映画祭(2016)
ボルピ杯(最優秀女優賞):エマ・ストーン
第41回日本アカデミー賞(2018)
最優秀外国作品賞
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