解説・ストーリー
豪華ハリウッドスターを揃えた、壮大なB級映画のパロディ作です。「マーズ・アタック!」(1996)は、ティム・バートン監督のSFコメディ映画で、20世紀半ばのB級SF映画のパロディの詰め合わせのような作品です。
この映画は、火星人が空飛ぶ円盤を地球に送り、最初は人類と友人であると信じ込ませるところから始まります。米国大統領ジェームズ・デール(ジャック・ニコルソン)は友情の手を差し伸べるが、火星人は致死性のレーザーで反撃し、混乱とパニックを引き起こす。
ラスベガスのビジネスマンの二役を演じるニコルソン、ニューエイジのアルコール中毒者を演じるアネット・ベニング、独善的な科学者を演じるピアース・ブロスナンを含む風変わりなアンサンブルキャストが、コミカルで悲惨な遭遇が続く中、エイリアンの侵略に対応しようと奮闘する。
火星人は先進的な兵器とサディスティックなユーモアのセンスで世界中に大混乱をもたらす一方、人類は必死に反撃しようとし、音楽を伴う予測不可能で陽気な解決策へとつながります。
この映画は、リベラルと右翼の間抜けで政治的無能な描写や、センセーショナリズムで生き残ろうとする人類の意志の無意味さを、おどけたスタイルで風刺しています。
作中、「宇宙戦争」や「ゴジラ」「怪獣大戦争」などを流用したりオマージュした表現が使われています。公開後の評価は、ティム・バートン監督最低作品と呼ばれ酷評されましたが、一部のコアなファンには支持を得ています。
観客レビュー
「笑えるほどばかばかしい作品!バートンによるクラシックのSFを風刺したような作品。ウィットに富んだ表現で実にバカバカしいストーリーと豪華キャストが話題になった作品。」
「バートンの特徴的なスタイルによるB級映画へのコミカルなオマージュ映画。風刺的で非常に面白い。風変わりなユーモア好きな映画ファンなら必見です。」
「奇妙で面白い映画だが、ユーモアは万人向けではない。アンサンブルキャストは豪華で、特に二役を演じたニコルソンはさすが。」
スタッフ・キャスト
監督:ティム・バートン
製作:ティム・バートン、ラリー・J・フランコ
脚本:ジョナサン・ジェムズ
撮影:ピーター・サシツキー
編集:クリス・レベンソン
音楽:ダニー・エルフマン
キャスト:
ジェームズ・デール大統領/ アート・ランド:ジャック・ニコルソン
マーシャ・デイル大統領夫人:グレン・クローズ
バーバラ・ランド:アネット・ベニング
ドナルド・ケスラー教授:ピアース・ブロスナン
無礼なギャンブラー:ダニー・デヴィート
報道官ジェリー・ロス:マーティン・ショート
ナタリー・レイク:サラ・ジェシカ・パーカー
ジェイソン・ストーン:マイケル・J・フォックス
デッカー将軍:ロッド・スタイガー
トム・ジョーンズ(本人):トム・ジョーンズ
リッチー・ノリス:ルーカス・ハース
タフィー・デイル:ナタリー・ポートマン
バイロン・ウィリアムズ:ジム・ブラウン
火星の少女:リサ・マリー
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