蘇える金狼(resurrected gold wolf 1979 日本)

1970年代
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解説・ストーリー

映画「蘇える金狼」は、大藪春彦が1962年に発表したハードボイルド小説の映画作品で、1979年に公開された。「最も危険な遊戯」などでコンビを組んだ村川透監督と松田優作で再び挑むハードボイルド映画。

大手企業である東和油脂に勤める朝倉哲也は、上司からの信頼も厚く真面目なサラリーマンだが、彼はこの会社で成り上がる野望のため作戦を練る。日々ボクシングジムに通い体を鍛え、二年間の準備期間を経て実行に出る。

ある日の夜明けに近郊の現金輸送車を襲った、一億円強奪の殺人事件が起きる。犯人の朝倉は安全な資産であるヘロインに換えるべく、元締めである政治家の磯川と接触する。磯川の刺客を始末し、ヘロインを手にする。

その後も普通にサラリーマンをしていた朝倉だが、会社の重役が横領で桜井という男にゆすられていることを知る。重役達は会社で雇った探偵の石井に証拠強奪を図らせるが失敗に終わる。朝倉は探偵と桜井の騒動の際に内金の2500万円を強奪する。

桜井は会社の重役が約束を破ったと思い、要求額を2億円に釣り上げる。しかし、政治家のフィクサーがバックにいるという桜井の話が嘘であることを暴いた東和油脂社長・清水は、再び石井に依頼し櫻井とその愛人を始末する…。

「蘇える金狼」は、ハードボイルドファンにとって必見の作品です。松田優作と村川透監督の世界観は相変わらず素晴らしく、二転三転するストーリーも見応えたっぷりです。この作品は角川春樹のアクションの傑作を作るという強い願望で、様々なアクシデントを乗り越えて原作の大藪と二人三脚で実現。松田優作も後に一年間ずっと待っていたと語られている。

U-NEXT

観客レビュー

⭐⭐⭐⭐⭐
レビュー: 「蘇える金狼」は、西部開拓時代を舞台にしたスリルと感情を揺さぶる復讐物語です。 アクションシーンは迫力があり、主人公の救いの旅は深く感動的です。 このジャンルのファンは必見です!
レビュー 2:
タイトル: 和洋折衷の逸品
評価: ⭐⭐⭐⭐
レビュー: この映画は、説得力のあるストーリーと力強いパフォーマンスで西部劇というジャンルの本質を美しく捉えています。 映画撮影と音楽が物語に深みを与えます。 『蘇える金狼』は注目に値する隠れた逸品です。
レビュー 3:
タイトル: 復讐と許しについての考えさせられる物語
評価: ⭐⭐⭐⭐⭐
レビュー: 「蘇える金狼」は、復讐と許しを探求する傑作です。 主人公の正義の探求は魅力的であり、映画は複雑な道徳的ジレンマを掘り下げています。 華麗なパフォーマンスと見事なビジュアルは必見です。

スタッフ・キャスト

監督:村上透
脚本:永原秀一
原作:大藪春彦
製作:黒澤満、柴垣達郎、伊藤亮爾
撮影:仙元誠三
編集:鈴木晄
音楽:ケーシー・D・ランキン

キャスト:

朝倉哲也:松田優作
永井京子:風吹ジュン
小泉:成田三樹夫
金子:小池朝雄
竹島:草薙幸二郎
石井:岸田森
清水:佐藤慶
牧雪子:結城しのぶ
清水恵里子:真行寺君枝
湯沢:岩城滉一
桜井:千葉真一
富田:加藤大樹
野坂:阿藤海
西川朱実(桜井の愛人):吉岡ひとみ
スチュワーデス:中島ゆたか
磯川:南原宏治
兵庫:久米明
冬木:江角英明

映画評論家・メディア評

『蘇える金狼』は、吉田慶一郎監督の巧みなストーリーテリングと、中村金次郎の魅惑的な演技が光る、洋画と日本映画を見事に融合させた作品です。 クレジットロールが終わった後も長く鳴り響く、視覚的に美しい傑作。
「蘇える金狼」は、その魅力的な物語と強力な感情的共鳴により、忘れられない映画体験となることが証明されています。 吉田監督のビジョンは、優れたキャストと息を呑むような撮影によって命を吹き込まれ、日本映画の古典としての地位を確固たるものにしました。
『蘇える金狼』は文化の境界を超えた、西洋の魅力的な復讐物語です。 この映画の復讐と救済の痛切な探求は、中村の魅惑的な演技と相まって、最初から最後まで視聴者を魅了します。 世界中の映画ファン必見の作品です。

受賞歴

第3回日本アカデミー賞(1980)
主演男優賞:松田優作(ノミネート)

コメント

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