解説・ストーリー
前シリーズ3部作で、世界的なヒットとなったターミネーターシリーズの新たな3部作の第一作として制作された「ターミネーター4」。物語は「ターミネーター3」の続編であるとともに「ターミネーター」の前日譚でもある。
監督は、シリーズの看板だったジェームズ・キャメロンではなくマックGが務め、主人公はアーノルド・シュワルツェネッガーからクリスチャン・ベールへ交代した。これはシュワルツェネッガーが2003年のカルフォルニア州知事就任を機に俳優業を休業したためである。
物語は黙示録的な2018年が舞台。核戦争で荒廃し機械が支配する世界で、人類の敵と化した人工知能ネットワークの「スカイネット」は、いよいよ人類に最終戦争を仕掛ける準備に入る。これに抵抗する「レジスタンス」のリーダー、ジョン・コナー(クリスチャン・ベール)を中心にこの戦いを追っていく。
人類との戦争が激化する中、スカイネットは先進的なターミネーターのプロトタイプであるT-800の開発に入る。この新しいターミネーター・モデルは、これまでの量産型ターミネーターT-600とは比べられないほどのスペックがあり、人類にとってさらに大きな脅威となっていく。
重要な任務の最中、ジョンは記憶喪失の男、マーカス・ライト(サム・ワーシントン)に出会う。マーカスはレジスタンスに参加することを決意し、想像を絶する戦闘をともにするうちに、ジョンとマーカスは絆を築いていく。
執拗にスカイネットが彼らを追跡する中、ジョンとマーカスはスカイネットの本社に侵入する危険な任務に乗り出します。侵入が進むにつれ、さらに危険な領土や放棄された都市へと進んでいく。そこで彼らは敵味方両方の他の生存者に遭遇する…。
看板スターの交代がありながらも、興行的には世界中で3億7千万ドル以上の興行収入を上げた。作品の評価は分かれるものとなりましたが、前シリーズのインパクトと看板監督・主人公の不在で印象的にネガティブな評価となっている部分もあるかもしれません。
※前3部作第一作「ターミネーター」はこちらです
※前3部作第二作「ターミネーター2」はこちらです
※前3部作第三作「ターミネーター3」はこちらです
「ターミネーター4」は、象徴的なターミネーターのストーリーを引き継ぐ、アクション満載のSFアドベンチャーですが、当初予定されていた新シリーズは、制作会社のハルシオン・カンパニーが破産申請したため本作のみの公開となり、新3部作構想はなくなりました。
観客レビュー
「『ターミネーター4』は、第一作の前の世界を描いた追加作品です。ベイルの激しいアクションに、夢中になれました。キャスト変更しても相変わらず楽しめる作品です!」
「アクションシーンはまあまあだったが、初期のターミネーター映画のような驚きはなかった。サム・ワーシントンは魅力的だったが、どちらかといえば物語に物足りなさを感じた。」
「シリーズの血統を受け継いだ、ノンストップのアクション作品。新作シリーズは終末世界の前夜を捉えています。ターミネーターのファンは見る価値があります!」
スタッフ・キャスト
監督:マックG(ジョセフ・マッギンティ・ニコル)
脚本:ジョン・ブランカトー、マイケル・フェリス
製作:モリッツ・ボーマン、デレク・アンダーソン、ビクター・クビチェク、ジェフリー・シルバー
製作総指揮:ピーター・D・グラベス、ジーン・オールグッド、マリオ・F・カサール
アンドリュー・G・バイナ、ジョエル・B・マイケルズ、ダン・リン
撮影:シェーン・ハールバット
編集:コンラッド・バフ
美術:マーティン・レイング
衣装:マイケル・ウィルキンソン
視覚効果:チャールズ・ギブソン
音楽:ダニー・エルフマン
キャスト:
ジョン・コナー:クリスチャン・ベール
マーカス・ライト:サム・ワーシントン
カイル・リース:アントン・イェルチン
ブレア・ウィリアムズ:ムーン・ブラッドグッド
ケイト・コナー:ブライス・ダラス・ハワード
セリーナ・コーガン博士:ヘレナ・ボナム・カーター
スター:ジェイダグレイス=ベリー
アッシュダウン将軍:マイケル・アイアンサイド
ヴァージニア:ジェーン・アレクサンダー
ロセンコ将軍:イバン・グベラ
モリソン:クリス・ブラウニング
リサ:ベス・ベイリー
マーク:ビクター・ホー
タニー:バスター・リーブス
オルセン将軍:ケビン・ウィギンス
映画評論家・メディア評
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