荒野の七人(The Magnificent Seven 1960 アメリカ)

〜1960年代
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解説・ストーリー

黒澤明監督の「七人の侍」を、メキシコに舞台を移してリメイクした西部劇映画「荒野の七人」(1960)は、ジョン・スタージェス監督によって手がけられました。主演のユル・ブリンナー以外のスティーブ・マックィーンやチャールズ・ブロンソンなどは本作の世界的な大ヒットを受けてスターにのし上がった出世作となっています。

物語は、冷酷な山賊カルベラ (イーライ・ウォラック) とその一味に悩まされるメキシコの小さな村を舞台に展開します。町を守るために村人たちに雇われた7人のガンマンの爽快な作品。

経験豊かなガンマンであるクリス・アダムス (ユル・ブリンナー) が先頭に立って、熟練した人材からなる多才なチームを編成します。グループには、敏速な流れ者ヴィン・タナー(スティーブ・マックィーン)、若くて熱心なガンマンのチコ(ホルスト・ブッフホルツ)、ナイフ投げのアイルランド人ベルナルド・オライリー(チャールズ・ブロンソン)、 戦争で心に問題を抱えたガンマン、カードシャープのハリー・ラック(ブラッド・デクスター)、ナイフ戦士のブリット(ジェームズ・コバーン)。

7人の男たちは村人たちに護身術を教え彼らとの絆を築いていきます。月日が経つにつれて緊張が高まり、無法者たちが戻ってくる。ガンマンたちは、それぞれの圧倒的なスキルと勇気を発揮して激しい戦いを繰り広げます。ガンマン達とカルベラのギャングのクライマックスの戦いは、激しい銃撃戦と手に汗握る場面に満ちた壮大な戦いになっていく…。

「荒野の七人」は、ユル・ブリンナーやスティーブ・マックィーン、脇役も優れたキャストで有名です。この映画の撮影はアメリカ西部の広大な風景を捉えており、観客を当時の環境に引き込みます。エルマー・バーンスタインの素晴らしい音楽も相まって、西部劇ジャンルの代名詞的映画となっています。

黒澤明監督の『七人の侍』をリメイクした『荒野の七人』は、本作の大ヒットにより、その後続編は第4作まで続き、2000年代にはリメイク作品も製作され西部劇映画の金字塔となりました。

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観客レビュー

⭐⭐⭐⭐⭐
西部劇『荒野の七人』は不朽の傑作です!素晴らしいキャストのアクション、そして忘れがちですが、記憶に残る音楽もとても優秀。時代を超えた名作クラシックです。
⭐⭐⭐⭐
この映画は、それぞれ個性的なキャラクターと激しい銃撃戦による西部開拓時代のアクション映画です。まだデビュー間もない有名俳優陣が印象に残る演技を披露してくれます。西部劇の名作ですね。
⭐⭐⭐
アクションはとても魅力的ですが、ストーリーに深みはあまりありません。キャラクターはやや一次元的な気がします。それでも、注目すべきキャスト陣が多く楽しい西部劇作品でした。

スタッフ・キャスト

監督:ジョン・スタージェス
製作:ジョン・スタージェス
原作:黒澤明、橋本忍、小国英雄(「七人の侍」)
脚本:ウィリアム・ロバーツ、ウォルター・ニューマン
音楽:エルマー・バーンスタイン
撮影:チャールズ・ラング
編集:フェリス・ウェブスター
美術:エドワード・フィッツジェラルド
装飾:ラファエル・スアレス
衣装:ラルフ・W・ジェスター
音楽:エルマー・バーンスタイン
音響:ハーマン・ルイス

キャスト:

クリス・アダムス:ユル・ブリンナー
ヴィン・タナー:スティーブ・マックイーン
ベルナルド・オライリー:チャールズ・ブロンソン
ブリット:ジェームズ・コバーン
リー:ロバート・ボーン
ハリー・ラック:ブラッド・デクスター
チコ:ホルスト・ブッフホルツ
カルヴェラ:イーライ・ウォラック
老人:ウラジミール・ソコロフ
ペトラ:ロセンダ・モンテロス

映画評論家・メディア評

ジョン・スタージェスの『荒野の七人』は、豪華なキャストによる西部劇の傑作作品です。アクション、ドラマ、そして印象的なキャラクターを巧みにブレンドし、西部劇アクションの象徴的な作品となっています。
スタージェスの壮大な西部劇「荒野の七人」は、スリル満点のアクション映画です。キャスト達がそれぞれ個性を発揮し、西部劇アクションとして時代を超えた不朽の名作となっています。
「荒野の七人」は爽快なストーリーのアクション西部劇です。スタージェス監督と、豪華キャスト、そしてエルマー・バーンスタインの忘れられない音楽が組み合わさって、このジャンルに消えることのない足跡を残した映画作品を生み出しました。

受賞歴

第33回アカデミー賞(1961)
作曲賞(ドラマ/コメディ):エルマー・バーンスタイン(ノミネート)

コメント

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