解説・ストーリー
2015年に公開された壮大なサバイバル・ドラマ映画『レヴェナント 蘇えりし者』では、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が観客を1820年代のアメリカの、容赦ない荒野を巡る残酷で困難な物語に引き込みます。実際の出来事に基づいたこの物語は、開拓者ヒュー・グラスの悲惨な人生と彼の執拗な復讐の物語でもあります。
アメリカ辺境の未開の凍てついた風景を背景に、レオナルド・ディカプリオ演じるヒュー・グラスは、狩猟遠征のガイド兼毛皮猟師をしている。今回ガイドするグループはアリカラ先住民による激しい攻撃に直面し、命からがら逃げることを余儀なくされます。
必死の逃走中、グラスはハイイログマに遭遇し重傷を負い、瀕死の状態に陥る。遠征隊のリーダーであるアンドリュー・ヘンリー大尉（ドーナル・グリーソン）は、グラスとハーフの息子ホーク（フォレスト・グッドラック）に、ジョン・フィッツジェラルド（トム・ハーディ）を含む数人の部下を残し、グラスの避けられない死の際には、適切な埋葬が行うことを命じる。
フィッツジェラルドは、足手纏いのグラスを殺害しようとするが、息子のホークに見つかりホークを殺してしまう。グラスを放置して会陰整体に戻るが、グラスは困難な逆境にもかかわらず生き残り、フィッツジェラルドに復讐するため追跡をはじめる。
耐え難い怪我と容赦ない冬の嵐や危険な荒野と悪戦苦闘しながら、グラスは息子の復讐と正義への渇望によって支えられ前進を続ける。その途中、グラスはフィッツジェラルドの追跡を手助けするポーニー族の戦士ヒクック（アーサー・レッドクラウド）と出会う。共通の経験を通じて、グラスはその土地の先住民についての理解を深めていく…。
『レヴェナント 蘇えりし者』は、エマニュエル・ルベツキの特殊な映画撮影が、荒野の美しさと残酷さを見事に捉え、グラスの旅のリアルさを映し出している。また、レオナルド・ディカプリオは、復讐に駆られた男の生々しく原始的な感情を表現し、初めて主演男優賞としてオスカー像を手にした。
「レヴェナント 蘇えりし者」は、1800年代の残酷な時代背景と不屈の精神を描きり、第88回アカデミー賞で12部門ノミネートを果たす。イニャリトゥの監督賞は2年連続、ルベツキの撮影賞は3年連続受賞という快挙を成し遂げた作品。音楽には坂本龍一も参加している。
観客レビュー
「『レヴェナント 蘇えりし者』はとにかくビジュアルが素晴らしい傑作です。ディカプリオの演技と撮影技術が相まって、強烈な印象を残してくれます！」
「『レヴェナント 蘇えりし者』は、物語はわかりやすいが、ここまで見応えのある作品に仕上げているのは素晴らしい！撮影は今まで見たことがない手法を使っていました。それがまた物語の緊張感を高めてくれました！非常に心に残る残酷で美しい映画です。」
「『レヴェナント 蘇えりし者』は、今回もイニャリトゥ監督の名作映画です！俳優陣の演技は圧巻！特殊な映画撮影は息を呑むような雰囲気を出し、ストーリーは魅力的です。名作ウィ画を鑑賞したい人にはオススメの作品。」
スタッフ・キャスト
監督：アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
脚本：マーク・L・スミス、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
原作：マイケル・パンク（「蘇った亡霊 ある復讐の物語」）
製作：アーノン・ミルチャン、スティーブ・ゴリン、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、
メアリー・ペアレント、キース・レドモン、ジェームズ・W・スコッチドーブル
製作総指揮：ブレット・ラトナー、ジェームズ・パッカー、ジェニファー・デイビソン、
デビッド・カンター、ポール・グリーン、バーカス・バーメットラー、フィリップ・リー
撮影：エマニュエル・ルベツキ
編集：スティーブン・ミリオン
音楽：坂本龍一、アルバ・ノト、ブライス・デスナー
衣装：ジャクリーン・ウエスト
美術：ジャック・フィスク
キャスト：
ヒュー・グラス：レオナルド・ディカプリオ
ジョン・フィッツジェラルド：トム・ハーディ
アンドリュー・ヘンリー大尉：ドーナル・グリーソン
ジム・ブリジャー：ウィル・ポールター
ホーク：フォレスト・グッドラック
アンダーソン：ポール・アンダーソン
マーフィー：クリストファー・ジョナー
スタビー・ビル：ジョシュア・バージ
エルク・ドッグ：デュアン・ハワード
ポワカ：メロウ・ナケコ
ヒクク：アーサー・レッドクラウド
妻：グレース・ダヴ
映画評論家・メディア評
受賞歴
第88回アカデミー賞（2016）
監督賞：アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
主演男優賞：レオナルド・ディカプリオ
撮影賞：エマニュエル・ルベツキ
作品賞：（ノミネート）
助演男優賞：トム・ハーディ（ノミネート）
編集賞：スティーブン・ミリオン（ノミネート）
衣装デザイン賞：ジャクリーン・ウエスト（ノミネート）
美術賞：（ノミネート）
視覚効果賞：（ノミネート）
音響編集賞：（ノミネート）
録音賞：（ノミネート）
メイクアップ＆ヘアスタイリング賞：（ノミネート）
第73回ゴールデングローブ賞（2016）
最優秀作品賞（ドラマ）
最優秀主演男優賞（ドラマ）：レオナルド・ディカプリオ
最優秀監督賞：アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
最優秀作曲賞：坂本龍一、アルバ・ノト（ノミネート）
第40回日本アカデミー賞（2017）
優秀外国作品賞：（ノミネート）
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