セッション(Whiplash 2014 アメリカ)

2010年代
スポンサーリンク

解説・ストーリー

若干28歳のデイミアン・チャゼル監督が手掛けた音楽ドラマ映画「セッション」(2014年)は、J・K・シモンズの名演もあって高い評価を得ました。題名のセッションは、翻訳すると「ムチウチ症」の意味になりますが、これはジャズドラマーの有名な練習曲でまたドラマーの職業病ともいわれている。

物語は、偉大なドラマーになる夢を見て名門シェイファー音楽院で努力するジャズ ドラマー、アンドリュー・ニーマン (マイルズ・テラー) の波乱万丈な人生を描くドラマ映画です。世界で最も偉大なドラマーになりたいという夢に駆られたアンドリューは、生徒たちを崖っぷちに追い込むことで有名な、威圧的な音楽指揮者テレンス・フレッチャー(J・K・シモンズ)の目に留まる。

フレッチャーの指導法は容赦のない罵声を浴びせる厳しいものだったが、アンドリューは過酷なレッスンに何とか食らいついていく。虐待に近い指導法を乗り越えていくうちに、アンドリューはフレッチャーから正ドラマーとして指名される。

アンドリューのドラム演奏に没頭するために恋人のニコル(メリッサ・ブノワ)とも別れる。すべてを賭けるほどの執着は、アンドリューの個人的な幸福を次々に犠牲にしていきます。しかし、コンベンション当日に予期せぬトラブルに見舞われ正ドラマーの座を追われるばかりか、逆行したアンドリューは退学処分となってしまう。

退学処分後に、フレッチャーの行きすぎた指導で仲間が自殺に追い込まれていたことを知る。人生の目標を失っていたアンデリューに、告発のために匿名でその指導法を証言することを依頼されるのだが…。

「セッション」は、見事なジャズ・パフォーマンスと、J・K・シモンズの鬼気迫る驚異的な演技で魅了し、批評家から高い評価を獲得しました。シモンズのフレッチャーは大きなインパクトを残し、アカデミー助演男優賞を受賞した。

U-NEXT

観客レビュー

⭐⭐⭐⭐
「セッションは激しい感情がぶつかり合う成長の物語で、J・K・シモンズの演技は怖くて衝撃的でした。みているこちらも精神的に恐怖を感じる映画でした。」
⭐⭐⭐⭐
「キャストの演技は素晴らしくジャズシーンは感動的でした。作品の途中は夢中になりましたが、エンディングは少し物足りませんでした。」
⭐⭐⭐⭐⭐
「古き良き時代の指導を思い起こし、本当に魅了されました!J・K・シモンズはオスカー賞に値する演技でした!緊張感と情熱に、最後まで夢中になりました。」

スタッフ・キャスト

監督:デイミアン・チャゼル
脚本:デイミアン・チャゼル
製作:ジェイソン・ブラム、ヘレン・エスタブルック、ミシェル・リトバク、デビッド・ランカスター
製作総指揮:ジェイソン・ライトマン、クーパー・サミュエルソン、
ジャネット・ブリル、ゲイリー・マイケル・ウォルターズ
撮影:シャロン・メール
編集:トム・クロス
美術:メラニー・ペイジス=ジョーンズ
衣装:リサ・ノルチャ
音楽:ジャスティン・ハーウィッツ

キャスト:

アンドリュー・ニーマン:マイルズ・テラー
フレッチャー:J・K・シモンズ
ジム・ニーマン:ポール・ライザー
ニコル:メリッサ・ブノワ
ライアン・コノリー:オースティン・ストウェル
カール・タナー:ネイト・ラング
フランクおじさん:クリス・マルケイ
Mr.クレイマー:デイモン・ガプトン
エマおばさん:スアンヌ・スポーク
寮の隣人:マックス・カッシュ
ダスティン:チャーリー・イアン

映画評論家・メディア評

「『セッション』は狂気じみた音楽の物語。デイミアン・チャゼルの演出とJ・K・シモンズの力強い演技が非常に素晴らしく、この狂気の物語を完璧に表現している。」
「狂気と才能のシンフォニー作品。マイルズ・テラーのドラム演奏シーンとJ・K・シモンズの鬼気迫る演出で、『セッション』は数ある指導者と教え子のジャンルの中でも傑作となった。」
「セッションは夢見る少年の精神力と、悪夢的な指導者の激しい物語。若い監督デイミアン・チャゼルのこの作品は映画批評家の多くの称賛を獲得しました。」

受賞歴

第87回アカデミー賞(2015)
助演男優賞:J・K・シモンズ
編集賞:トム・クロス
録音賞
作品賞:(ノミネート)
脚色賞:デイミアン・チャゼル(ノミネート)

第72回ゴールデングローブ賞(2015)
最優秀助演男優賞:J・K・シモンズ

第39回日本アカデミー賞(2016)
外国作品賞:(ノミネート)

コメント

タイトルとURLをコピーしました